MENU

常栄寺(見どころ・アクセス) 桟敷の尼伝説のぼたもち寺 /鎌倉寺社仏閣#014

常栄寺 山門

常栄寺(じょうえいじ)は、神奈川県鎌倉市大町に所在する日蓮宗の寺院で、山号は慧雲山(えうんざん)です。

鎌倉駅からのアクセス

鎌倉駅東口から若宮大路を渡り、右方向(海側)に進み、鎌倉郵便局の先を左に曲がります。しばらく進み小町大路に突き当たったら右にしばらく行くと夷堂橋が滑川にかかっています。夷堂橋の先小町大路は大きく右にカーブしていますので、道なりに進みます。

夷堂橋

100mほど進むと左手に呉服屋の「きもの蔵人 みやもと」がありますので、その先小道を左に曲がります。曲がり角近辺含めて小町大路には常栄寺の案内はありません。小道の突き当りに赤い寺標の門が見え、常栄寺となります。

住宅街の小道の奥に本堂の屋根
常栄寺 山門と本堂

夷堂橋からの別ルートとして、夷堂橋先を小町大路ではなく、左手直進方向に妙本寺参道を進みます。

夷堂橋左奥の妙本寺寺標 奥に妙本寺総門

妙本寺総門右側に比企谷幼稚園がありますので、その手前の右の小道に入ります。

妙本寺総門脇の比企谷幼稚園

角には常栄寺の道標が立っています。小道を100mほど進むと左手に常栄寺となります。

常栄寺への道標

いずれのルートでも徒歩10分程度の道のりです。

由緒

常栄寺山門

常栄寺は鎌倉時代に源頼朝が由比ガ浜を見渡すための桟敷(さじき)を作ったことに始まり、その後草庵として長く維持されていたところを、江戸時代に紀州徳川家の家老、水野重良の娘である日祐尼が開基、日詔上人により開山され、現在でも「ぼたもち寺」の名で親しまれています。

案内

常栄寺の名前は、日蓮宗の尼僧である「桟敷の尼」の法名「妙常日栄」に由来するとされています。鎌倉時代、日蓮が龍ノ口法難で処刑される際、桟敷の尼が胡麻ぼたもちを捧げた伝説があります。この後、奇跡的に日蓮の刑が免れたことから、「御首継ぎに胡麻の餅」として有名になりました。

桟敷の尼

鎌倉時代に源頼朝がこの地に桟敷を作ったとされます。この桟敷とは、由比ヶ浜で行われた千羽鶴の放生会(鶴を野に放つ催し)の観覧席のことです。頼朝の死後、ここを管理していたのが日蓮宗の尼僧で桟敷の尼といわれました。

ぼたもち寺

1271年、日蓮は立正安国論を幕府に上程し、その中で他の宗派を否定、日蓮宗を広めようとしたため、幕府は日蓮を捕縛し、龍ノ口にて斬首の刑に処されることになりました。その刑場へ向かう途中、桟敷の尼が日蓮に胡麻ぼたもちを日蓮に捧げました。
伝説では、その後の処刑の際、江ノ島方面の空に光る物体が出現したために、処刑人が恐れてしまい処刑できなかったことから、老婆が渡したぼたもちは「御首継ぎに胡麻の餅」として語られて、このお寺の由来になっています。
今でもその日(9月12日)は、参詣人にぼたもち供養が行われています。

本堂

常栄寺開基

時は流れて江戸時代、草庵として続いてきた桟敷跡に紀州徳川家の家老、水野重良の娘である日祐尼が常栄寺を開基、日詔上人により開山しました。
創建は1606年となります。

境内

山門から本堂 左は桟敷大明神の鳥居

本堂

本堂
本堂正面

塚本柳齋歌碑

歌碑「これやこの 法難の祖師に萩のもち ささげし尼が すみにし所」(塚本柳斉の和歌)

左手に歌碑

桟敷大明神

桟敷大明神

住所         鎌倉市大町1-12-11
          JR鎌倉駅東口徒歩10分 
          
電話番号       0467-22-4570
拝観料/入館料     志納

開門・閉門時間    6:00~16:30 (御朱印は 11:00~12:00 13:00~15:00)