MENU

妙隆寺 鍋かむり日親上人修行の寺 /鎌倉神社仏閣 #007

妙隆寺 境内

鎌倉駅東口から若宮大路を鶴岡八幡宮方向に進み、二の鳥居前交差点を右に曲がって進むと小町大路に出ます。小町大路を左に北方向に200メートルほど進むと左手に妙隆寺があります。
小町大路から奥まったところに山門があり、春になると参道には美しい桜が咲いています。

妙隆寺入口

妙隆寺由緒

妙隆寺は宗派は日蓮宗。山号は叡昌山(えいしょうざん)、開山は日英(にちえい)となっています。
本堂は公開されていませんが、本尊は日蓮上人坐像、ほかに釈迦如来立像、子育て鬼子母神などが祀られています。

妙隆寺参道

このあたりは源頼朝の御家人千葉常胤(つねたね)の子孫である胤貞(たねさだ)の屋敷跡と言われ、胤貞が至徳2年(西暦1385年)に本領の千葉に戻るに際し、祖先の冥福を祈るために日英上人を開山として創建されました。
そのため、妙隆寺は千葉屋敷とも呼ばれています。

案内
妙隆寺 山門
境内
本堂

鍋かむり日親上人

妙隆寺には「鍋かむり日親上人」の逸話が有名です。
開山日英の甥が第二祖日親です。
日親上人は、宗祖・日蓮上人にならい「立正治国論」で室町幕府六代将軍・足利義教の悪政を戒めましたが、弾圧され数々の拷問を受けました。ついには焼けた鍋を被せられたので「鍋かむり日親」と呼ばれました。
本堂右手の池は、日親上人が21歳のときに寒中、百日間水行をした池とされ、厳しい修行の跡と言われています。

寿老人となべかむり日親の案内
日親上人が寒中百日間水行をしたという池
なべかむり日親上人行法御池の霊跡
なべかむり日親上人像
鍋冠日親上人五百遠忌御報恩塔

鎌倉七福神寿老人(長寿の神)


妙隆寺の長寿の神寿老人(じゅろうじん)様は鎌倉江ノ島七福神のひとりです。中国宋代の人であり長寿の神様で、けやき一本造りの寿老人像が祀られる祠が本堂右手にあります。また、本堂前の寺標のそばにも石像があります。
鎌倉江の島七福神の御朱印ルートにあり、長寿延命のご功徳がある寿老人の御朱印がいただけます。

寿老人像

七福神巡りとは七福神を巡ることで願望成就を達成しようとするものです。鎌倉七福神巡りは、「鎌倉江の島七福神」として知られている神奈川県の鎌倉市から藤沢市の江の島にある8つの神社とお寺に参拝して御朱印をもらう七福神巡りのことを言います。
札所は浄智寺(布袋尊)、鶴岡八幡宮(弁財天)、宝戒寺(毘沙門天)、妙隆寺(養老人)、本覚寺 (恵比寿 戎神)、長谷寺(大黒天)、御霊神社(福禄寿)、江島神社(弁財天)となっています。

鎌倉江の島七福神ポスター
境内

丸山定夫

本堂向かって右側の通路を進むと、右手に墓地があり、その入り口に、大正・昭和期の俳優、丸山定夫の石碑があります。
ランスの劇作家、モリエールの「守銭奴」の主人公、アルパゴンに扮した姿を現しているそうです。丸山定夫は新劇の発展に寄与し、「新劇の團十郎」ともいわれ、広島で被爆し、亡くなりました。

境内から山門を見る

季節の花

春には桜が見事です。
夏にはサルスベリ・フヨウの花が楽しめます。

参道に咲く桜

住所         鎌倉市小町2-17-20
          JR鎌倉駅東口徒歩10分 
          
電話番号       0467-23-3195
拝観料/入館料     なし
拝観時間/入館時間   10時~16時
            ※1月のみ9時~16時