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鎌倉宮(大塔宮) 護良親王をまつる /鎌倉神社仏閣 #005

鎌倉宮 二の鳥居奥に拝殿

鎌倉駅からのアクセス

JR鎌倉駅東口を出て若宮大路を鶴岡八幡宮に向かって進み、鶴岡八幡宮三の鳥居前の横大路(若宮大路の北側突き当りの道)を東方向(金沢方向)に道なりに進むと金沢街道(六浦道)となります。金沢街道の岐れ道交差点を左斜めに進むと鎌倉宮の参道である「お宮通り」となり、進行方向突き当りに白い一の鳥居が見えてきます。

若宮大路と横大路の交差する八幡宮前交差点
岐れ道交差点 バスの進行方向が鎌倉宮
御宮通り 突き当りに白い鳥居

鎌倉宮は、鎌倉市二階堂に鎮座する、鎌倉の中でも格式が高い神社です。厄除けや魔除け、神前結婚、七五三詣などでも知られており、境内には護良親王ゆかりの品々が所蔵されています。

一の鳥居
案内
案内

鳥居をくぐると、砂利を敷き詰めた広い境内に拝殿に続く石畳が伸びています。石畳の先は一段上がって手水舎、更に一段上がって二の鳥居から拝殿・本殿と社殿が並び、それを村上社と南方社の二つの境内社が囲んでいます。社殿の奥には土牢の跡や、多宝塔を見ることができます。境内は周りを森に囲まれ、一の鳥居に接する道路も交通量は多くないので至って静かです。

一の鳥居と境内
境内 二の鳥居を望む
二の鳥居 奥に拝殿が見える
二の鳥居前
手水舎
獅子頭手水

手水舎に獅子頭がたくさん並んでいるのは、獅子頭さんは、悪いもの、良くないものをきれいさっぱり食べてくれるからとのこと

厄割り石

手水舎の向かいにある厄割り石。「かわらけ」に息を吹きかけて自分の厄をのせ、石に投げて割ることで厄払いです。

二の鳥居 奥に拝殿

鎌倉宮由緒

大塔宮護良親王は、後醍醐天皇の皇子であり、若くして比叡山延暦寺の天台座主となりました。また、後醍醐天皇の鎌倉幕府倒幕の動きに呼応して幕府軍と戦いその勝利に貢献、武家の政権から天皇親政の世となりました。護良親王はその戦いぶりを評価され征夷大将軍に任命されました。しかし、足利尊氏と対立、陰謀により鎌倉二階堂に幽閉され、二十八歳の若さで非業の死を遂げました。その後戦国時代を経て武家政権が続きましたが、明治の時代になり武家政権が終焉した明治2年、明治天皇は親王への追慕の念から、鎌倉宮を創建し、親王の御霊を祀りました。

社殿の後ろには、土牢が残っており、護良親王最期の地とされています。

鎌倉宮は地元の人には護良親王を示す大塔宮(だいとうのみや・おおとうのみや)と呼ばれています。鎌倉駅から出ている鎌倉宮までの路線バスの行き先表示も「大塔宮」となっているので注意が必要です。

拝殿
拝殿
拝殿 奥に本殿

拝殿の向かって左奥には南方社、右奥には村上社の境内社があります。
南方社は、護良親王に仕えた藤原保藤の娘南の方を祀り、村上社には、「元弘の変」において護良親王の身代わりとなった村上義光が祀られています。親王の身代わりとなった逸話をもとに「撫で身代り」として村上義光公の木像があります。

村上社と村上義光の像
南方社

南方社は拝殿横から見れますが、おそばに行くことはできません。

拝殿から一の鳥居を望む

拝観コース

鎌倉宮の拝殿より奥にある「土牢」には拝観コースに入って行く必要があります。手水舎向かいにある社務所で拝観料を支払い拝観コースに入ります。

社務所

拝観コースは拝殿、本殿脇の森を抜け土牢を拝観する5~10分程度のルートです。
大木が生い茂る静かな森の中を石碑を見ながら散策できます。

宝物殿
大木が生い茂る森

土牢は護良親王が足利尊氏と対立、9ヶ月間幽閉され、非業の死を遂げた場所と言われています。南方社に祀られている南の方は親王幽閉に随行、真心こめて身の回りのお世話をされ、親王の最後には丁重に弔いまでされたとのことです。

案内
土牢

官幣中社

明治6年(1873年)4月16日に明治天皇が鎌倉宮を行幸し、官幣中社に列格されました。
近代社格制度(旧社格制度)において、官幣中社は国家から特別な待遇を受ける神社として位置づけられていました。

季節の花々

鎌倉宮には四季を通して美しい花々が咲きます。主な鎌倉宮の花や木をご紹介します。


シャガ
ツツジ
アジサイ
ヒガンバナ


住所         鎌倉市二階堂154
          JR鎌倉駅東口徒歩30分 
            JR鎌倉駅東口から「大塔宮」バス停下車3分(京浜急行バス 鎌倉20「 大塔宮行」終点)
電話番号       0467-22-0318
拝観料/入館料     なし
           (拝観コース) 中学生以上:300円
                  小学生:150円
                  障害者:無料(要障害者手帳)
                  市内高齢者:無料(要福寿手帳)
拝観時間/入館時間    (社務所)   午前9時から午後4時
           (拝観コース) 【2月~11月】9時30分~16時30分
                  【12月~1月】9時30分~16時00分
                  *いずれも受付は30分前まで