満光山 来迎寺 時宗
らいこうじ/Raikoji Temple (Raikouji Temple)
https://n-raikoji.jp/
来迎寺は鎌倉市西御門にあります。JR鎌倉駅から北の鶴岡八幡宮の東側に西御門跡の石碑があり、更に北に300メートル進むと「右 来迎寺」の石の寺号標が迎えてくれます。。若宮大路や横大路などの喧騒からはずれた閑静な住宅街の奥まった場所にあり、注意して歩かないと見逃してしまいそうです。なお、鎌倉の材木座にも同名の寺院がありますので注意が必要です。
来迎寺由緒
鎌倉時代の正応6年(永仁元年)に起きた永仁鎌倉地震で亡くなった西御門の村人の菩提を弔うために一向により来迎寺が創建されました。来迎寺の裏手には鎌倉尼五山第一位の太平寺がありましたが、戦国時代の里見氏による鎌倉攻めの際に廃寺となっています。来迎寺の入り口に太平寺跡の石碑があります。
来迎寺境内
正面の道路からまっすぐ階段が伸びています。階段はもちろん境内はとてもきれいにされています。
鎌倉札所霊場巡りは、鎌倉二十四ヵ所地蔵めぐり、鎌倉三十三観音霊場めぐり、鎌倉十三仏霊場めぐり、鎌倉五山、鎌倉・江の島 七福神めぐりなどがありますが、来迎寺では以下の3つの札所となっています。
鎌倉観音巡礼第5番札所
鎌倉地蔵巡礼第2番札所
鎌倉十三仏第10番札所
最初の階段をのぼると満光山来迎寺と掘られた石の門があります。
鉄製の門には時宗宗紋の隅切り角に三の字が掲げられています。
更に階段が続き、2本目の階段の上にも満光山来迎寺の石の門があります。階段の一番上から周りを見ますと、山に囲まれた住宅地の中に立っていることがわかります。
立派な本堂が迎えてくれます。拝観のとき以外は本堂には入れませんん。
本堂の向かいは墓地となっています。
本堂には、本尊の阿弥陀如来像が安置されています。他に文化財である木造如意輪半跏像・木造地蔵菩薩坐像・木造跋陀婆羅尊者立像があり、この3体は源頼朝の法華堂にあったものを移設したとされています。地蔵菩薩像(県重要文化財)は宅間浄宏作と伝えられ、如意輪観音像は鎌倉時代後期以降に発達した「土紋装飾」という技法を施した像で、厄除けと安産にご利益があるとされます。
墓地から宅地を望めます。来迎寺が山に囲まれているのがわかります。
とても静かで小鳥のさえずりさえはっきり聴くことができます。
1月には咲き始めの梅を見ることができました。数は多くありませんが、季節の花々がお参りする方の心を安らかにしてくれます。
住所 鎌倉市西御門1-11-1
JR鎌倉駅東口から徒歩25分
JR鎌倉駅東口から「大学前」または「岐れ道」下車徒歩10分(バス乗車含めて20~30分)
(京浜急行バス 鎌20、23、24、36系統)
電話番号 0467-24-3476
拝観料/入館料 拝観志納 500円 (拝観可能な日は毎月HPに掲載、事前の予約が必要)
境内には拝観料は不要